さまざまなライフステージで活躍する、エレガントな女性の育成をめざす梅花女子大学。
専門的な知識や資格のほか、教養、品性を身につけるとともに、真の「美しさ」を身につけることにも重点を置いています。
2021年4月からは身体の健康につながる3資格が取得できることになりました。心身ともに健やかで美しい女性をめざすことができます。
教養や情報、外国語といった科目を学ぶとともに、解剖学や生理学、口腔衛生学、微生物学・免疫学など、口腔保健の基礎となる人体の構造と機能や人体と環境について学びます。春休みには基礎実習(1週間)で、2年次から本格化する専門科目に向け、歯科クリニックの見学を行います。
歯周病学や小児歯科学など、口腔保健のより専門臨床的な分野と併せ、歯科衛生士の3大業務である歯科予防処置や歯科保健指導、診療補助の基礎といった技術的な面も演習や実習を通して学んでいきます。また、歯科医療先進国で行う海外歯科医療研修もあります(希望者)。
口腔機能リハビリテーションや看護技術など、「チーム医療」を意識した学びはその領域もより広範囲に。後期からは、いよいよ一般&専門歯科クリニックを中心に様々な医療と福祉施設での実習が始まります。歯科衛生士として実際に働くための実践力を養っていきます。
学生が主体的に研究テーマを設定し、研究報告書の作成を通じて、口腔保健学を科学的に推進する能力を身につけます。
実習先も大学病院や保健施設、教育機関など幅広いフィールドが用意され、ますます充実。学科・大学の強力なバックアップ体制のもと、国家試験の準備も行い、春にはいよいよ国家試験の本番を迎えます。
歯科診療が安全かつスムーズに行えるよう歯科医師と協働で患者様の診療にあたります。
患者様のお口と健康のため、赤ちゃんからお年寄りまで、ブラッシング(歯磨き)や栄養(食生活)指導で歯の大切さを伝えます。
歯科医師と連携しながら、歯周病の原因となる歯垢や歯石を取り除いたり、むし歯を予防するための処置を行います。
女性の社会進出が進むなか、結婚や出産、子育てなど家庭と仕事との両立が大きな課題になっています。だからこそ、ワーク・ライフ・バランスが保ちやすい医療分野の仕事がオススメ。なかでも注目されているのは、看護師と歯科衛生士です。求人倍率が高く、国家資格をいかし女性が中心となって第一線で活躍。専門性の高い知識と技術が求められますが、一生の仕事としてやりがいを持って働くことができます。
厚生労働省「平成24年衛生行政報告例(就業医療関係者)」
その他、厚生労働省発表資料より作成
医療の高度化に伴い、より専門性の高い知識や技術がますます求められています。くわえて人について理解を深め、人を思いやる「人間性」も必要。治療を受ける患者と、その家族に寄り添いサポートしていくことが医療人としての使命です。4年制大学では専門知識、一般教養、そして高度な技術と合わせて「コミュニケーション能力」や「ヒューマンケア能力」を修得することができます。だからこそ、地域や社会に貢献できるスキルが身につきます。
梅花女子大学の看護保健学部はこれまでの医療人を輩出してきた経験をいかし、4年制女子大学として全国で初めて歯科衛生士養成課程のある「口腔保健学科」を設置。2つの学科が連携しながら学べる環境を整備したことで、ますます高いレベルの実践教育が可能になりました。看護師をめざすうえで基礎となる「看護学」は人と向き合い、どのようにケアをすれば最善なのかを考える学問。あらゆる角度からの視点でなにが必要なのかを判断し、患者を援助します。「口腔保健学」も「看護学」と同様に、人の健康を支える使命があります。口腔ケアを通して単にむし歯予防をするだけでなく、全身の健康を保持増進することが求められています。大学で「看護学」や「口腔保健学」を学ぶ意義、それは一般教養の知識を得ながら多くの人と関わることでコミュニケーション能力が高められ、医療人としての強い基盤を築けることにあります。「看護学」や「口腔保健学」は決して難しいものではなく、誰にでも志せる学問。将来は、「病院」「福祉施設」「学校」「大学」「研究所」「国際医療機関」などさまざまな可能性に向かって進むことができます。人間に関心を持っている受験生は勇気をもってチャレンジして欲しいと思います。
学部長
河村 圭子 教授
就職活動前、病院実習がはじまる前の大切な試験です。普段ではできていることも、試験となるとなかなか思うようにいかないことも多いのです。それも含めてOSCEは現場に出る前の最終試験という位置づけですね。全員が合格するまで、何度も再試験を行い、万全の状態で実習に臨んでもらいます。
教授 森崎 市治郎 先生
多彩な実習先で異なる業務を経験し、知識と技術の幅が広がりました。患者さまに寄り添える歯科衛生士を目標にチャレンジし続けます。
患者さまから信頼を得られるよう、内定先でも積極的に認定資格の取得に努め、歯科衛生士としてさらなるスキルアップをめざします。
学外での実習を通して、自分のなりたい理想像が明確になりました。今後は、患者さまに信頼していただける歯科衛生士をめざします。
医療管理秘書士の取得は、就職活動でのアピールポイントになりました。学ぶ意欲を失くさず、口腔ケアを通して社会に貢献したいです。
授業や実習で自分に足りない部分がよくわかり、学ぶべき道筋が見えました。新たな強みを見つけられるよう経験を重ねていきます。
歯科医療の高度化・多様化に伴い、歯科衛生士には幅広い視野から健康を捉え対応できる能力がますます必要となります。
梅花女子大学の口腔保健学科では、口腔ケアに必要な高度な専門知識・技術を修得し、実践力と柔軟な対応力を身につけることができます。
専門科目 | 専門基礎分野 | 口腔保健の基礎 |
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専門分野 | 口腔保健の実践 |
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※2018年度の実施例です。
※スケジュールは変更になる場合があります。
口腔保健学科では、きめ細かな演習(実習)を実施するために、AV機器や最新の器材を導入した模擬歯科診察室、基礎歯科実習室(マネキン実習室)、臨床歯科実習室を備えています。
狭い口の中でも安全、確実に処置が行える技術を修得するために、臨床歯科実習室においては各診療台にモニターを備え付け、指導者の細かい動作を確認しながら実習を行います。
口腔内の学生相互による実習の前に、ここでマネキン実習を行います。1人1台のマネキンと各実習机に無影灯を1台ずつ設置するほか、予防処置や診療補助で使用するバキューム、3ウェイシリンジ、エンジンなど最新の機器を導入しています。
AV機器を備えた最新の歯科診療台を設置しています。1クラス使用時、3人1組で実習ができるように診療台を配置。最新の機器を備え、歯科予防処置、歯科診療補助を中心に実習ができるようにしています。
実際の歯科クリニックと同等の機器や器具を備えた実習室です。臨床・臨地実習先でスムーズにより深く効率よく学ぶための施設で、キャンパス内において充分な模擬体験を行える環境が整っています。
口腔保健学科のコミュニティルームは教員と学生、学生同士のコミュニケーションや学びを深める場として気軽に利用できます。
デンタルとパノラマエックス線検査のできる撮影装置を設置。歯科診療におけるエックス線検査の役割は大きく、歯科衛生士は歯科医師が行うエックス線撮影を補助します。
実習はユニフォームで行うため、更衣を行う専用スペースを設置。快適な実習環境が整っています。
―大学院に進学しようと決めたのはいつですか。 はっきり進学を決めたのは4年生の12月頃です。それまでは、大学院に進学しようか迷いながらも病院やクリニックの見学に行ったり面接を受けたりしていました。結果的には、歯科衛生士として総合的に働けるデンタルクリニックにアルバイト採用され、大学院で研究をしながら実務経験も積めることになりました。国家試験への勉強は、大学院入試対策にもつながりました。 ―大学院ではどのような勉強をするのですか。 口腔生命科学などのより深い専門的な研究のほか、現役学生の実習授業のお手伝いなどもします。 ―将来の目標は何ですか。 歯科衛生士として働くか、歯科衛生士を養成する教員になるか、大学院で研究しながら決めようと思っています。もし教員になるなら、梅花の先生みたいに学生から慕われる教員になりたいです。歯科衛生士の道に進むなら、患者さんの言葉をしっかり汲み取れるような、話しやすい雰囲気の歯科衛生士をめざしたいと思います。 ―後輩たちにアドバイスをお願いします。 歯科衛生士には、相手がどうしてほしいと思っているか「気づき」が大切ではないかと思います。そのためにも、学科にこだわらずいろいろな人と触れ合う機会をもってほしいです。後輩の皆さんには勉強以外のキャンパスライフも満喫してほしいと思います!